「ラッパ」と言えば…


はじめまして! 高円寺店の酒巻です。


「パタカラ体操」というのをお聞きになったことがありますか?




 












リハラボでは嚥下(飲み込み)や発声訓練のために、準備体操の中で口腔体操を取り入れています。 その中でよく使うのがこの「パタカラ体操」。




 口を閉じる力、舌の訓練、飲み込む筋肉の訓練…などなど、いろいろと良い運動がこの「パ・タ・カ・ラ」に入っています。 しっかりと声帯を使いその周りの筋肉も動かすために、喉の奥を開いて大きな声をお腹から出すということもやっていただいたりしていると、やりはじめて2~3回目くらいの時に何気なくテレビと一緒に歌っていたら、「今まで高い声がでなかったのが楽に出た」と喜んでいた方もいらっしゃいました。



「パタカラ」をやるときに言葉を聞き違えないよう、「 “パイナップル”の“パ”」などと確認を入れたりしますが、時折、「ラ」の時、「 “ラッパ”の“ラ”」と言いつつ、


「さぁ! ここで問題です。“死んでも口からラッパを離さなかった”の、だぁれ?」


と質問をすると、みなさま、脳内の記憶の糸をたどりつつ我先に…とお元気よく、「ヒグチコヘイ!」「惜しい!!」「キウチコヘイ…?」「あ~~~! 近い!!」などと場内沸き立ちます。


もちろん、さすがにウチのスタッフは全員覚えてます!! …が、問題文だけ。答えは「酒巻!」になってますねぇ…。(;^ω^)

 

 そんな中、今年5月にめでたく100歳のお誕生日を迎えられたKさんは、「木口小平は、死んでも口からラッパを離しませんでした!」と本を読んでるかのように正確に答えてくださいます。


大正7年、100歳のKさんが生まれた年から尋常小学校1年生の修身(今でいう道徳)の教科書に載っていた日清戦争の時のラッパ手のお話ですが、90数年前に習った教科書の文言をキチンと覚えていらっしゃるのには本当に「すごい!」の一言です。



…自分が小学校1年生の時の教科書を覚えているかというと、全くおぼえていないですね…。せいぜい、3~4年生の時の「ちいさな白いにわとりは…」というくだりと「くじら雲」の挿絵をちょっと覚えてるかしら…。


勉学に対する意欲の違いでしょうか。



 でも、中には質問をしても答えずにニコニコとしていらっしゃる方もいて「〇〇さん、お若いから知らないよね?」「そうそう(^^)/!」などと問答しながら、どぉ~!! っと皆
で大笑い。


 今日もリハラボは笑いの渦の中でリハビリを楽しんでます。(*^^*)